one+(プラス) 輸入1台目!
日本で輸入1台目となる、ドイツimes-icore社の CORiTEC one+ (imes-icore one DMCA ミリングマシーン)が到着しました!
歯科用ミリングマシーン
このページを閲覧されている皆さんは、歯科用ミリングマシーンと言えばどのメーカのマシーンをまず思い浮かべるでしょうか?
チェアーサイドですと圧倒的にデンツプライシロナ社のセレックMCXLという横に長いミリングマシーンでしょうか?
国産であるローランドDG社のDWXシリーズ?それとも金属も難なく加工できる大きめのミリングマシーン?
現在、国内外から数々のミリングマシーンが既に販売されていますね。
今回到着したone+のメーカーでありますドイツのimes-icore社は、歯科用ミリングマシーンメーカーとしては初期から製品を展開しており、250iや350iなどの小~中型のミリングマシーンが既に日本でも販売されていますので、ご存知の方もいらっしゃると思います。
one+はimes-icore社の数ある製品の中でも最も小型な150iシリーズの姉妹機に当たります。
我々はこの一号機を使って、色々なミリングテストを行いましたのでその感想を下記に記載します。
oneシリーズの特徴
横幅は42.2cmとかなりコンパクトで、A4を縦にして横に2枚並べた位の幅といえばイメージが湧くでしょうか。
なおかつ電源など様々な接続部は背面に配置されており側面には一切無いため、よりコンパクトな印象です。
oneシリーズにはoneとone+があり、外形のサイズは同じですがoneはブロック形状のみ、one+はブロック形状とディスク形状のマテリアルの加工に対応しています。
oneシリーズは湿式(Wet)加工のみの機種と、湿式&乾式両方に対応するジルコニアプロパッケージを付与した機種があります。後者を選ぶことでジルコニアの乾式加工にも対応できます。
制御用のPCは内蔵されており、インターネットには有線・無線どちらも対応しているので、湿式のみの場合は電源をつなげるだけで加工が可能です。
(ジルコニアプロパッケージ場合はコンプレッサーの外部エアーと、集塵機用の電源も必要です)
オプションのoneシリーズ専用テーブルT0を利用すれば、集塵機や付属品を収納し外観的にも統一感がある他、大きなキャスターが付いており移動が楽なので、左右のスペースが十分に無くても運用が可能です。
one+での加工
one+では現在歯科用CAD/CAMで用いられているマテリアルのほとんどを加工できますので、1台でCAD/CAMによる補綴物を網羅できます。
キャリブレーション後にe.max、ハイブリッドレジン、ジルコニアの加工を行いましたがそれぞれ1歯当たり30±5分程度で加工できました。
oneシリーズで用いられるミリングツール(バー)は最小が0.6mmですので、咬合面の溝なども概ねデザインの再現が可能です。
チタンインゴットの加工も行いました、金属加工ということで少しずつの加工になるため、60分程度と長くなりましたが、このサイズの加工機でも、加工精度は実用に耐える削り出しです。(切削にはプレミルドアバットメント用のアダプターが必要になります。)
その他にone+はオプションでディスクホルダーをCクランプに替えて加工することができるため、従来のホルダーですと削り残しの出てしまう前歯部ブリッジの唇側面などを斜めの角度から加工し、デザイン通りの仕上がりが期待できます。
導入後のサービスなど
通常はミリングマシーンの他にCAM(hyperDENT/iCAM)を別途購入し、ソフトインストール用のPCの準備が必要ですが、oneシリーズは各クリニックの希望する運用形態に合わせて機種選択をする事で、例えば、IOSスキャンと加工だけをクリニックで行い、CADデザインとミリングデータ作成は外注する事も可能です。
当協会のDMCAラボでは補綴物のデザイン、CAMでの演算を歯科技工サポートとして単体で承っていますので、このサービスと組み合わせて、柔軟なカスタマイズが可能です。
oneシリーズをご購入の際は協会の一般会員へ入会する必要がありますが、会員は上記の歯科技工サポートをはじめ、会員価格で消耗品やマテリアルをオンライン注文できるDMショップの利用や、データ保管サービス等の様々なサービスを利用できます。
oneシリーズの詳細はhttps://dental-mirai.or.jp/coritec-one/よりご覧いただけます。
コラム監修
森山 とも子 代表理事
一般社団法人 歯科未来コンサルティング協会