アーユルヴェーダのオイルうがい(ガンドゥーシャ)
起きてすぐのお口のケアが健康(健口)のキーポイント
第一回のコラムは、アーユルヴェーダのオイルうがい(ガンドゥーシャ)です。
健康な人の口の中には、何百万もの種類の細菌がいることが知られています。そして口腔内の菌が増えると、虫歯・歯周病、その他原因不明の病気になるリスクが高まると言われています。
そこで、増殖した菌を吐き出すためのガンドゥーシャ(オイルうがい)なのです。
「オイルでうがいする」と言っても「ガラガラ」とするのではなく、オイルを口に含みゆっくりと口の中を一周させながらすすぐという感じで、1日1回5分ほど、特に朝の時間帯に行うと効果的です。
朝一番の習慣としてオススメの手順は、歯磨きの後、まずタングスレバーで舌苔(アーマ)を取って口をゆすぎ、白湯を飲んだ後に、オイルうがい(ガンドゥーシャ)です。
朝の忙しい時間になかなか大変ですが、効果は期待できます!
(舌のお掃除については次回のコラムで)
ガンドゥーシャ(オイルうがい)の効果
口腔内の粘膜からオイルが吸収されるので、全身にも嬉しい効果がいっぱいです。
*歯周病予防、歯の老化防止・ホワイトニング
*聴覚や味覚を改善
*喉の乾燥予防!花粉症やアレルギー症状の改善
*セサミオイルの排毒作用と抗酸化作用でデトックス!アンチエイジング
*美容効果でほうれい線予防
*免疫力向上
など
うがい後のオイルの状態は、日によって、人によって様々です。観察してみると体の変化や状態がわかります。
ガンドゥーシャの方法
①キュアリングした白セサミオイル(一度オイルを100℃まで熱して冷やした物、キュアリング済のオイルも販売されています)を大さじ1杯分くらい口の中に入れる。
②クチュクチュと口の中全体に行き渡るようにほっぺを動かしましょう。
③ある程度オイル感が無くなってきたら(5分ほど)、ティッシュなどに吐き出します。そのあと軽く水やお湯でうがいをしてください。
※うがい後のオイルには老廃物が含まれるので飲み込まないでください。
※オイルを下水に直接流さないでください。
※ゴマアレルギーの方はセサミオイルは使用せずに、オリーブオイル、アボガドオイル、グレープシードルオイル、ヒマワリ油などを使用しても良いです。
どうですか、一度試してみませんか?
アーユルヴェーダとは
アーユルヴェーダとは、インド・スリランカで生まれた、5000年以上の歴史を持つ世界最古の伝統的な医学で、世界三大伝統医学のひとつです。サンスクリット語で生命を意味する「Ayuh(アーユス)」と、知識を意味する「Veda(ヴェーダ)」からきており、病気の治療だけではなく、健康やアンチエイジング、ひいては人生の幸福を追求する考え方です。
よく知られているヨガやアロマテラピーの根本的な考え方といってもいいでしょう。
コラム監修
井上真麗(いのうえまり)先生
マンモリラクゼーション&女性専門鍼灸マッサージ「きらり」オーナー